高音質で録音するには必須のリフレクションフィルター。
しかし
・リフレクションフィルターって本当に必要なの?
・そもそも効果ってあるの?
という声をたまに耳にします。
昔は私もそう思っていました。「マイクの後ろに板一枚あったところでそんな変わらないんじゃないか・・・」と思っていました。
ですが、色々学びMIXを本業にした今であればどれだけ重要かわかります。
環境がある程度整っている状態で、金銭的余裕があるのであれば買ったほうが良いです。
何故リフレクションフィルターが必要かというと、原音で聞くとわかりにくいのですが、Compやマスタリングで音量を大きくした際に録音されている反響音も大きくなってしまうからです。
そこで、少しでも録音時の反響音を減らすのが今回紹介するリフレクションフィルターです!
この記事はMIXで生計を立てているミキシングエンジニアの藤なめこるが厳選しておすすめのリフレクションフィルターを6選紹介しています。
この記事を読めば今あなたに合ったリフレクションフィルターがどれなのかわかります!
※環境が良い状態で使用するとさらに音質の良い音源ができますが、環境が悪い状態から環境を良くする機器ではないので予めご注意ください!
リフレクションフィルターとは

リフレクションフィルターとは、マイクに入る反響音を軽減してくれる機器です。
楽器や、口から発した音は壁などに跳ね返り、反響音としてマイクに入ってしまいます。
部屋鳴りや、余計な反響音を軽減させることによってクオリティの高い録音ができます。
また、MIXの際に反響音を除去するという工程が減るため作業の効率化にも繋がります。
※リフレクションフィルターはとても重く、マイクアームでは支えきれないため、ストレートマイクスタンドを別途購入する必要があります。
リフレクションフィルターについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【1万円以下】初心者おすすめリフレクションフィルター
KIKUTANI / RF-01

リフレクションフィルターは約2kg前後で、重いものがほとんどですがRF-01は、840gほどです。
とても軽いのでスタジオなどに持ち運び、録音することも可能です。
他のリフレクションフィルターは組み立てがあったり、セッティングが複雑だったりしますが、RF-01はマイクホルダーを直接取り付けるだけでセッティングが完了します。
コンパクトサイズで視界を遮らないので、モニターの歌詞や、配信コメントを見ながら歌うことができます。
とても安価なため、他のリフレクションフィルターと比べると吸音機能は少し劣ってしまいます。
ですが、全くリフレクションフィルターを触ったことがない初心者の方には、お試しとしておすすめできる機材です。
・初めてリフレクションフィルターを買う
・歌詞や、配信コメントを見ながら歌いたい
・スタジオや、外出先で使用したい
CLASSIC PRO / CAR900

約2kgと少し重いため持ち運びには適していませんが、折り畳みができるため、収納する際にはあまり場所は取りません。
コンパクトサイズで視界を遮らないので、モニターの歌詞や、配信コメントを見ながら歌うことができます。
安価ですが、吸音機能もしっかりしています。
・録音するとき以外は収納しておきたい
・歌詞や、配信コメントを見ながら歌いたい
・予算はあまりないけど吸音機能がしっかりしているものが欲しい
【1万5千円前後】コスパ抜群なリフレクションフィルター
Marantz Professional / Sound Shield L

リフレクションフィルター自体にスタンド機能がついているため、ストレートマイクスタンドを持っていなくてもデスクの上などに置いて使用できます。
かなり大きめのリフレクションフィルターで、質の良い吸音材を使っているため吸音性能も高いです。
横幅約44cm、重量約3kgと、ちょっと大きめのサイズなので場所を取ります。
モニターも隠れてしまうためデュアルモニターでないと歌詞、配信コメントを見ながらの録音・配信は難しいです。
・ストレートマイクスタンドを持っていない
・机にリフレクションフィルターを置いて録音したい
・予算を抑えつつ、品質が良いものを使いたい
sE Electronics / RF-X

RF-Xはパネル、ウール生地層、エアギャップ層、内側の発泡フォーム層の計4層で構成されています。
Reflexion Filter PRO (3万相当) の下位モデルのため耐久性、品質がとても良いです。
カラーが黒色、白色、赤色と2色あります。
使用機材や、好みに色を合わせられます。
横幅約41.cm 、重量約2kgで、ちょっと大きめのサイズなので場所を取ります。
モニターも隠れてしまうためデュアルモニターでないと歌詞、配信コメントを見ながらの録音・配信は難しいです。
・予算を抑えつつ、品質が良いものを使いたい
【3万円以上】プロも使用しているリフレクションフィルター
sE Electronics / Reflexion Filter Pro

Reflexion Filter Proは以下の9層のマルチレイヤーで構成されています。

様々な吸音材を何層にも亘り使用しているため、とても自然な反響にしてくれます。
重量が約3.6kgとリフレクションフィルターの中ではかなり重い部類になります。
・値段が高くても品質が良いものを使いたい
KAOTICA / EYEBALL

吸音材で囲っているため、環境ノイズ、反響音が入りにくくなっています。
リフレクションフィルターを使用する際、通常ではストレートマイクスタンドが必須なのですが、EYEBALLは113gで、とても軽いのでマイクアームでも使用可能です。
正面の青い部分がポップガードの役割を果たしているのでポップガードがなくともポップノイズを軽減してくれます。
青い部分は取り外しができるため、メンテナンスも楽に行えます。
113gで、とても軽いためセッティングの手間がなく、持ち運びも簡単です。
直径1.5~2.75インチ(38~70mm)のマイクであれば問題なく入ります。それ以上大きいマイクだと入らない可能性があるため、購入する前に自分のマイクは入るのかしっかり確認しましょう。
マイク全体を吸音材で囲っているため、少し籠ってしまうことがあります。
・リフレクションフィルターの扱いが面倒
・ストレートマイクスタンドを持っていない
・値段が高くても品質が良いものを使いたい
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